2012年10月04日

読売新聞の生活保護不正受給/支給に関する記事がひどい!

これなんですが。

生活保護不正、執念の見破り…張り込み2週間 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121003-OYT1T00280.htm
「無収入」のふりをして生活保護費を不正受給したとして、大阪府警四條畷署は2日、大東市のパート従業員女(44)を詐欺容疑で書類送検したと発表した。

 生活保護を担当する市職員十数人が約2週間、女の勤務先に張り込み、不正を見破ったという。

 発表では、女は、2009年7月〜11年6月、月12万〜13万円の収入があるにもかかわらず、市に申告せず、生活保護費約290万円をだまし取った疑い。

 同市によると、女は心臓疾患の診断書を市に提出し、無収入を偽っていたが、昨年9月、担当のケースワーカー男性(35)が、市内のホテルの従業員用駐輪場に自転車を止める女を発見。市生活福祉課の職員が約2週間、昼夜を問わず交代で行動を確認し、フロント係として働いているのを突き止めた。同課の課長も張り込みに参加したという。

 女は「洋服や遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めているという。
(2012年10月3日12時53分 読売新聞)


もちろん不正受給…というか役所に収入を申告しなかったことはルール違反です。ダメですね。

ただ、そこは本当に一番重要なところなのか?と。コストかけて何人も張り込みさせて捕まえるよりも、そのお金をちょっとでも受給者の利益になるように使って欲しいです。監視するよりも相談できる態勢を。

何よりこの件で気になるのは、この受給者が大阪で働いても「月12万〜13万円」だけしか収入がもらえていなかったこと。生活保護支給基準に満たない人は、足りない分を生活保護として受給できるのですが、たったこれだけの収入で支給基準を超えているのだとすれば、それはそれで問題です。要はこれ、生活保護だけじゃ生活が厳しいことがそもそもの問題の発端なんじゃないですか。
大阪府の最低賃金(大東市も)は時給800円、8時間勤務22日で140800円だそうです。税金ひいたら12〜13万程度…これで暮らせますか?
※勘違いしている人がたまにいらっしゃるようなので念のため言っておきますが、生活保護支給額が高すぎるのではなく、最低賃金が低すぎるのが問題です。生活保護を切り下げろと主張するのではなく、最賃を上げろと言いましょう。生活保護を切り下げると底割れを起こし、社会全体に深刻な影響が発生します。

で、もう一つ。これ「生活保護を担当する市職員」がケースワーカーだとしたら、貧乏人をこき使って貧乏人を吊し上げてる凄惨な構図ですよね。生活保護ケースワーカーも薄給で激務とよく話題になりますが、中にはケースワーカーが生活保護を受給しながら働いているというケースもあると聞きます。

この記事、職員よくやった!と言わんばかりの書き口が非常に気持ち悪いのですけれど、めちゃくちゃですよこれ。この記事を読んだ方も、読売新聞の方も、よく考えてください。


posted by 諸葛やか(かんぴんたん) at 15:08| テキスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
記事が気に入った方は是非!
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。